昔、「地球へ」という漫画がありました。
非常に良くできたプロットを持つ古典マンガです。
地球から追放されたミュータントが故郷である地球に帰ろうとするんですが、
超能力を持っている彼らを恐れる人間やコンピューターがそれを阻止します。
その中に、興味深いセンテンスがありまして、
ミュウ(ミュータント)の一族はテレパシーを持っているので、
誰か一人が学んだ知識を、一瞬にして全員で共有できるんです。
はっきり言ってそんな集団は最強です。
で、何が言いたいかというと、
現在のSNSってそれに非常に近いんじゃないかなって思うんです。
FacebookとかLineなんてそのまんまですよね。
って
今、なにげなく思っただけなんですけどね。
AREA[エリア]POLIS[ポリス]SOFAS[ソファーズ]roche bobois[ロッシュボボア]などのインテリアブランドを展開するCROWN Co.の代表(野田豪)が日々考えるインテリア業界のあれこれや私小説をお届けします。
2012年6月18日月曜日
2012年6月2日土曜日
野田のデザイン(変な手順とデザインソース)
AREAとPOLISのデザインは基本的に僕のデザイン(+アレンジャー生田)です。
なぜ、東海大学経済学部経済学科の僕がデザインをしているかというと・・・、
自分でも謎です。
最初の自分デザインは、建材メーカーに居た頃、26才位でしょうか?
確か、ドアだったと思います。一晩中、ノートに書いていた気がします。
その後家具業界に入って特注の家具を書いている内に、
その情熱がすごい事になっていくわけです。
家具や建具のイロハは歴史・哲学から製作、機械学まで、
みっちり勉強していますので、
例えばノリでシェーカーと北欧を足して2で割っちゃった・・的なモノは嫌いです。
あえてそれをする哲学があればいいんですけど。
はっきり言って、思いつきの素人デザインは、好きじゃないです。
ところで、
実は、空間であっても、家具単体であっても、
僕のデザインは製作過程において、変な手順があります。
順を追って話すと、
1 まず以前見た映画や読んだ小説を複数思い起こします。
2 その複数の空気感(ストーリーではなく)を脳内でMIXします。
3 そして、そのイメージをベースに軽い小説(粗筋)を書きます。
4 で、その小説のワンシーンに出てくる家具(空間)を連想して、
デザインを書いていきます。
変なの・・・。
って自分でも思います。手間かかりますので・・・。
「グラマラスオペラ」とか「退廃のカジノ」とか「廃墟の教会」とか、
特に僕の空間作品にタイトルが付いているのは一度小説になっているからです。
でも、ある意味このMDを先に作ってしまうと、作品がディテールまでぶれません。
ちなみに、
デザインソースの登場で多いのは、
「2001年宇宙の旅」 (最後の白い部屋)
「エルトポ」 (高校生の時以来、重いトラウマです)
「気狂いピエロ」 (100回くらい見てますね)
「ダウンバイロー」 (トムウェイツの歌声も含めたイメージ)
「アンダーグラウンド」 (大道具的天使と炎&車いすグルグル)
小説で言えば
「限りなく透明に近いブルー」 村上龍
「羊をめぐる冒険」 村上春樹
「百年の孤独」 ガルシア・マルケス
「長距離ランナーの孤独」 アラン・シリトー
「薔薇の名前」 ウンベルト・エーコ
などです。
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