2014年6月6日金曜日

C G Am F G

去年はショップの拡大ばっかりしていたので、最近はもっぱら自社オリジナル商品の開発をしている野田でございます。テーブル、ソファ、チェア、ベッド・・現在進行中の新作は15点…。わーお!!


古今東西どれだけの人がどれだけ無数の家具をデザインしてきたんだろう。つい先日も、描き上げたソファのラフデザインを冷静に見たら、「うわ・・マレンコじゃん。だめだパクリって言われちゃう・・・」ってガックリしたりした。理念&テーマ、マーケット&価格帯、そして工房のスキル範囲。その他もろもろの要素を大きな壷に入れてグーツグーツ煮込んだらこんなデザインになりましたっていうのが僕のデザインの基本です。だから、先人たちの着想から外れることの方が稀であることは分かっているんですけど。


とか、そんなことを思いながら、自宅でぼんやりアコギを鳴らしていて、ハッと思った「C G Am F Gでいいんじゃないだろうか?」ギターを知らない人のために説明しておくと、このアルファベットはギターコードと言って、曲を構成する和音です。この組み合わせの羅列で曲ができるんですね。ピアノのドミソとかドファラみたいなもんです。


C G Am F Gの構成は鉄板の美メロ・コードで、名だたる名曲が基本この構成です。いわゆるカノンコードと言って、ビートルズのレットイットビー、ツェッペリンの天国への階段、オアシスのドントルック、日本では、スピッツのチェリーとかイエモンのJAMとかジュディマリの・・というように枚挙にいとまがありません。つまり、どれだけ人類が進化しようが、人が生物レベルで美しいと感じてしまうものは変わらないんですよね。


家具をデザインする時、そのコードが本当に必要なら、無駄に避けて変な物を作ってしまわず、大きな普遍の流れに身を任せて開き直ってしまってもいいんじゃないかな・・。そう思った雨の朝でした。