「意味」より「意義」
その目線でコンテンツを考えた。
表参道のスパイラル・カフェに陣取って、
ノートにまとめる。
うむ。これなら、多少は聞く耳を持ってくれるかもしれない。
インテリアショップのオーナーに
西武渋谷店出店をお願いするいくつかの切り口]
西武渋谷店出店をお願いするいくつかの切り口]
その1
「西武は日本の文化を作ってきた。その恩恵を受けて育ってきた僕らだからそ、今度は担い手側に立って、日本の文化の発展に寄与するべきではないだろうか?」
■ 補足
80年代中〜後半を憶えている人は多いだろうけど、
あの頃の百貨店は輝いていたよね。
僕は神奈川育ちだから、東京=渋谷だった。
「日曜日、東京いこうぜ」
って言ったら、それは渋谷に遊びに行こうぜということだったのだ。
「パルコって何語?」
「いやそれはいいけど、1、2、3ってきて、なんでクアトロなんだ?」
「うーむ・・わからん。しかし・・かっこいいな」
とか
「ロフト?何それ?」
「藤沢のハンズに似たやつ」
「へー」
「と言う事は、その一見シンプルだけど何やらおしゃれな手帳は・・そのロフトで買ったのか?」
「いや、これは無印で買った」
「無印?」
「あとお菓子とか自転車とか売ってた」
「???何屋だそれ?」
「それより、来週のスキーだけど苗場でいいよね」
「プリンス?」
「だから週末西武付き合ってよ・・」
・・・あの頃確かに、西武系列は渋谷の中心で日本の文化の最先端を作っていた。
キラキラとした街の活気。
クリスマス時期ともなれば、渋谷っていう街自体が、まるで宝石箱と化して僕らの前に広がった。
その恩恵を今度は文化貢献の担い手側に立って返すのだ。
恩返しですって!!
この切り口に大抵のオーナーさんたちは、
「ほーん」と言った。
「ふーん」と「へー」と「あっそー」の中間語だ。
だめか・・。
失敗。
(つづく)