家具企業の総売上高は約2兆円。
家電業界が約40兆円。
どちらも、国民全員が持ってるモノを扱っている業界なのですが、
比較すると、確かに家具業界の売上高は少な過ぎる気がします。
この問題は複合的な理由によるものなので、極論は避けますが、
大きな理由の一つに「回転率の遅さ」が挙げられると思います。
一般的に商売の多寡は、
「粗利益×回転数」
とされています。
例えば、
冬物のジャケットやコートを2年に一度×一生買うとして、
日本人はSOFAを一生の内何回買い替えるでしょう。
2回?下手したら1回・・・。
これでは確かに業界が儲からないのは当たり前です。
業界が儲からないという事は、業界で働く人に利益を還元できず、
ゆえに意欲が失われ、優秀な人間は集まらず、進化が阻害され、
さらに業界が悪くなっていく。
もちろんお客様に対してより良いサービスを供給する事なんて出来っこありません。
「って言ったって、ソファを毎年買い替えてもらうことなんてできないよ。」
確かに。一般的に言えばそうですよね。
でも、そこで思考をストップしたら、この業界に進化はありませんよね。
僕らは、この問題点を起点に、SOL(ソル)というSOFAを開発しました。
本体は無理でもジャケット(替えカバー)を主役にして流行を作れば、
ユーザーさんが毎年買いに来てくれるかもしれない。
お客さんだって、何十年も同じソファを使うより、
毎年柄が変わったらきっと楽しいよね・・・って考え方です。
でも、本来これはメーカーの仕事ですよね。
問題点を大きな視野から捉え直して、抜本的にそれを解決する商品を作る。
日本の家具メーカーには、そういう発想ができる人が少ないような気がします。
それができないと日本の家具市場はすべて、S.P.A.のものになっちゃいますよ?
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