AREA[エリア]POLIS[ポリス]SOFAS[ソファーズ]roche bobois[ロッシュボボア]などのインテリアブランドを展開するCROWN Co.の代表(野田豪)が日々考えるインテリア業界のあれこれや私小説をお届けします。
2013年7月15日月曜日
「オペラ座の夜」と「POLIS」(ポリス)の共通点
「素材そのものが持つ美しい色合いを楽しむ無着色の家具」と同様に、私たちは、「着色の家具の可能性」も追求しています。今回はそんな一品をご紹介です。
ご存知でしたでしょうか?
もともとPOLISというブランドは三つのシリーズで構成されています。
1. LEX(レックス)
キュービックなシルエットを持つギリシャ的デザインシリーズ
2. DAL(ダル)
ディテールに複雑なカーブを施したエスニックなデザインシリーズ
3. CAPSA(カプサ)
荒々しく、泥臭いが存在感のある素材感重視のデザインシリーズ
そうです。詳しい方ならもうお分かりかと思いますが、POLISというシリーズは「イッソスの戦い」と「ガウガメラの戦い」がモチーフになっています。つまり、レックス=アレキサンダー大王。ダル=ダリウス三世。カプサ=カプサ文字を使っていたベルベル族。POLIS=小都市国家(百貨店対策でもあったので)。サブタイトルの「Aquaを巡る戦い」のAqua=地中海ということです。
ちなみに、ロックバンドが二作目か三作目に試みるいわゆるコンセプト・アルバム(あるテーマを与え、それに沿って曲を展開させたアルバム)というものがあります。ビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」とかクイーンの「オペラ座の夜」とかデビッドボウイの「ジギースターダスト」とかイエモンのジャガーやバンプのThe Living D・・・あー長くなる(笑)。つまりそれのインテリアブランド版みたいなのをやりたかったわけです。ふう・・。
結局世界史というのは、テルモピュライとかイッソス、ガウガメラから十字軍を経て、果ては現代の9.11に至るまで、イスラム圏とキリスト圏の戦いなんですよね。文化の違う世界が闘うと最終的に新しい美術文化が花開きます。アレキサンダー後はヘレニズム文化です。こういう話になると、これまた長くなってしまうので、この辺でやめておきますが。
史実としては、結局ギリシャが勝つのでスタートは白い家具をテーマにしていましたが、当時からイスラム美術の色彩美はいずれDAL(ダル)のシリーズで表現したいと考えていました。
最近になって、ようやくそれをポチポチと実現しているわけです。
最初がエメラルドグリーンのシェルフ。
次がアクアブルーのリビングボード(共にHP参照ください)
そして、今回試したのが(本店店長の提案で)、
ブラック&ダークグレーの大人用のデスクです。
本体をグレー、脚をブラックに塗り分けています。
いかがでしょうか?
北アフリカのモロッコあたり
濃い色の砂とそこに落ちる影
そんなイメージで見ていただけると嬉しいです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿