AREA[エリア]POLIS[ポリス]SOFAS[ソファーズ]roche bobois[ロッシュボボア]などのインテリアブランドを展開するCROWN Co.の代表(野田豪)が日々考えるインテリア業界のあれこれや私小説をお届けします。
2015年4月9日木曜日
コラボについて思うこと
コラボレーションっていうのは花火のようだ。その場で開いてその場で終わる。
コラボとは原則的にコラボする両者が対等であることが基本ルールなのだが、実は、双方が対等であるほど、創造的なビジネスを生めず、未来への構築が築けないパターンにハマる。
「俺の所とお前の所でコラボしようぜ」
飲み屋とかでよくそんな話を聞くが、なんとなくいっしょにやろう、楽しそうじゃん。なんて調子でコラボを甘く見たら、時間とお金、下手をすればキャリアまでを浪費してしまう危険がある。
とは言え、実力のある30代のビジネスマンはこの空虚なゲームを繰り返して大人になって行くので、それも若者のキャリア構築にはある種の一興なのかもしれない。でも、身内以外の知り合いの若者がこの手の熱病にかかっていると、内心では「うまく失敗すればいいな」と僕は密かに思う。若いうちにコラボに成功して、その後プロデューサーに育って行く人間も中にはいるが、ほんの一握りだからだ。
どうしてもコラボするなら主催者側に回って欲しい。コラボを主催する側だと多くの利益(お金だけではない)を得る可能性が大きくなるからだ。街で美辞麗句に飾られたコラボを見ることがあるが、それが世の中で成功しているなら、そのバックには必ず大企業がいる。
また、二者で完結するコラボの場合でも、できれば一方がイニシアチブを取った方が成功する。その場合はコラボの名を借りた、プロデュースドバイ・・・(一方)になるわけだが。
とは言え、コラボレーションという花火が世界に彩りを与えているのも事実。
スタンスをしっかり考えて臨みたいものだ。
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